6月のまとめです。
梅雨に入りかなりムシムシした一ヶ月でした。
大学の講義が進み 内容がかなり把握できてきました。 正直最初は、キチンと出席して、講義を受けて
里山鳥獣管理プランナーの肩書きを頂ければいい!! それを持って現場に行こう!!
それだけを考えていました。 が 自分が考えていた講義とは内容が随分と違っているのに驚きです。
私はきっと、イノシシの捕獲の仕方や忌避の仕方を中心とした。単純な講義が続くと思っていたのですが、そうではなく 生態系とは何か? その人間に対するサービスとは何か? それを失うのはどれほど恐ろしいことで、現状はどうなっていってるのか? それに伴い どんな事が起こり始めているのか?
それを解決するには どうしたらいいのか? というような 全然グローバルな視点の講義内容です。
そして 次に書くのが一番気に入っている内容です。
今 荒廃してしまっている地方の里山の農地を何とかして復活させて、耕作放棄地を減少させ、その田畑の作物を鳥獣被害から守り、さらに農作物のマーケットを見つけ、住民のチームワークを作りだし、皆で鳥獣害対策をするシステムを考える。 そんなことを演出できる人と育てる! そういう勉強なんです!
うん!! 実にシタゾコらしい!!
受講してよかった(涙
今 現場実習が増えてきました!
6月の後半の実習は 実にリアルでした!
栃木のある中山間地の農村で、村人に鳥獣害被害の実態をヒアリングする実習です。 一応回覧板で告知はしてありましたが、どうなることやら..
手分けして 小さなチームを作り 十件くらいづづ受け持ち ヒアリング開始。
玄関先で いきなり門前払いされたり(うちには関係ないし!!興味もない!)居留守使われたりと、そんな事もありながら(まあ これが一番の現状です。)
そして私達の班の担当のところをまとめると、まったく被害にあっていないという事が見えてきました。
理由は結構な県道が縦に走っていて、それをはさんで天国と地獄のようで、聞くと道の向こうはたくさんやられているよ!という ことでした。
その話はどこで聞いてくるのですか? と聞くと どうやら道の向こうの知り合いからだったり、学校の父兄会だったりすることが解りました。
被害は直接はないが、話題にはなっている。 そして 子どもの通学路があるので、もしイノシシと子どもが遭遇し、襲われたらどうしようと、不安がっている事もきけました。
直接被害を受けている農家さんの話は、他の班が聞いてきてくれています。 その状況は燦燦たるもので、何をやっても効果は期待できないと、ほぼ諦めムードのようです。
そんな事を写真のようにまとめていきます。
地区の自治会長さんも話に加わりました。
来年度から県の補助金をもらい、下草刈りや荒地の整備などを業者さんたちがやってくれるのだが、来年は予算がでるからいいが それ以降。 自分達だけではたして維持していけるのか?一回やっただけで終わりになってしまうのではないか? 非常に不安であるとの事。
そもそも直接被害を受けていない(関係ないと思っている)人と被害を受けている人の垣根をどうするか?
これが焦点です。
受講生の一人から「直接被害を受けていない人は巻き込む必要はないんではないか? それは無理ではないか?
道の向こう側は別に考えたほうが良い」
という意見がでました。 道という境界線。 それと農家でないという境界線ができてしまう。
それはアカン
受講生と自治会長の会話やヒアリングの中で、ヒントがいくつかありました。!!
まずは「子どもを持つ親」 そして「被害を受けている農家」 「地区の自治会」
この三つが 鳥獣害をする目的を持っています。
何のため!!の鳥獣害対策なのか!
子どもの親=学校へ通う子供達の安全のため
被害を受けている農家=農作物の被害をなくすため
地区の自治会=地域住民の生活のため
もしこの三つが協力しあって 鳥獣害対策に取り組めば 上の境界線はなくなります。
その三つをネットワークさせることができれば、一人ひとりの負担は軽減され、長期間にわたっての
鳥獣害対策の維持が可能になるかもしれない!!
そこに我々が勉強している「正しい鳥獣害対策」のもってくる!
そういうコーディネートができたら! 地域活性化に繋がる!
まだ ホントに小さな可能性ですが、 これをやっていきたい!!
と 思ってます。
実は 上のまとめ方
シタゾコが 今月主催予定のバリューエンジニア(VEと書きます)の手法でまとめてみました。
物事を「形」で考えるのではなく、「機能」や「目的」から考え、コストダウンや新製品の開発、現状の商品の付加価値をあげる。
という講座です。
まだ 本講義を受ける前ですが、実はこの考え方に非常にはまっており、実際の仕事をはじめ、非常に約にたっております。
「何のため 誰のため」
この一見シンプルな 言葉の中に 物凄い可能性を感じて 7月の本講義を楽しみにしています。
今回はここに絞って 6月のまとめとしたいと思います。
上の写真は ちょっと昔の材木に切り出し運搬作業の絵です。
非常に危険で技術のいる作業でしたが、今はもうする人はいないそうです。
ちょっと考えさせられる絵 胸に突き刺さりました。
連日暑いですが、7月も頑張ります。
長文お付き合い頂き ありがとうございました!! 羽廣
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